2002.12.28(064号)
『サッカーそのものは存在しない。存在するものはサッカーに関わる人だけだ』

大航海時代 - 2002 第五回ジョッピンカル・アウォーズ

一見さんお断りの高級施設が洞爺、翠湖荘。

12月21日、第五回ジョッピンカルアウォーズのために約20名のメンバーが次々と中山峠を越えて集結した。

一度使った施設からは必ず「頼むからもう勘弁してください」と懇願されるのが通例の会場ジプシー、ジョッピンカル。今回の会場をホームタウン・ゴッサムシティから遠く離したことによって、例年を下回る参加者になってしまったのだ。

しかし、今回の施設の豪華絢爛さは特筆にあたった事を記さずにはいられない。
誰よりも早く会場に到着したアベジメンバーがその豪華さに、思わずちんぽが立った、とわざわざ電話してきたくらいである。しかも、ほとんど貸し切り状態。
この点に関しても年間を通じて、安定した好プレイをフィールド以外で魅せてくれたタッカー宴会大臣に感謝したい。

参加できなかったメンバーの為に、式典内容をダイジェストでご紹介する。

今年のアウォーズもAir-G唄って喋れるパーソナリティディレクター、ヤスヨンことサトウヤスヨの司会で始まった。

← 昨年

今年 →

髪の長さ以外の違いしか解らない読者諸兄は、ヤスヨンのプライヴェートwebを参照してあげて欲しい。

昨年、司会用にあつらえたサンタの衣装は、ちゃんと今年もそのまま用意してあったのだが、一身上の都合により、帽子しか入らなかったようだ。

さて、式典はたからかに始まり、めんどうなので省略された国歌斉唱に続いて、乾杯。

乾杯の御発声は、今年もジョッピンカルの過酷なゴールマウスを守り、さまざまな草サッカーチームたちに、幸せと喜び、合計148点をプレゼントしてくれたベテラン正ゴールキーパー、相川メンバー。
一応、彼の名誉のために補足しておくが、ちなみに昨年の総失点もぴったり148点。うーん、さすがベテラン。

この日、来年度の新キーパーユニもお披露目された。照れるな!

続いて授賞式に移る前に、つか、みんなが酔っぱらう前に、榎木津代表から今年度の総括と学級だよりのような「フロントからのお知らせ」が報告された。
要点としては、

  1. メンバーもコンスタントに増え、正規登録メンバーだけで総勢72名の大所帯となった。これは少年サッカークラブの類を除けば、日本最大級のビッククラブである。
  2. ビッククラブの噂に根や葉がついて、市の助成団体や道のNPO団体などからの取材、問い合わせが殺到しているが、とっとと追い返していること。
  3. 大黒字に終わった会計報告とそれを越える金額を今日のビンゴ大会の景品代にすべて使ったこと。

以上に加えて、新チームの発表が行われた。
現在、アズーリのユニの元祖本家チーム。オレンジのおなじみのチーム。そして、生年月日が1969年以降という過酷なベテランチーム、ジョッピンカル1969の3本立てを中心にみなさんに幸せと喜びを贈り続けていたが、学生主体のユースチーム発足の発表があった。
その名は、ジョッピン・ベア・フット

オフィシャルロゴ。Oの文字が熊ちゃんになっているところがポイント

ユニは本家と同じディアドラ1994アズーリモデル。これは日本代表やコンサユースが同じデザインのユニを使っているのと同じようなもんだ。
代表はおなじみの柴田メンバー。運営、興業ブッキングも彼が中心となって行われる。いわばのれん分けみたいなチームといえよう。

ここを偶然、読んで対戦希望の奇特なチームが居たらオファーは、

それでは、アウォーズ受賞者を紹介する。

2002年度ジョッピングループ得点王は、13ゴールとそれを越える多くの枠を外したロベルト選手。

賞品として高級デザイナーズブランド・パーカーが授与されたが、帰りに車の中に忘れて帰りやがったロビー。

ジョッピンカルにおいて、最も価値が低いとされる得点王に続いて、次は高円宮杯。
この賞は、今年、一番多くジョッピンカルの興業に参加してくれた、すなわち、最も多くの会費をつぎ込んでくれた奇特な選手に与えられる、ある意味、最も賞賛される賞である。

今年の栄えある受賞者は、エビ・メンバー。
最終的な集計は僅差となったが、サッカー以外の飲み会興業も加えると、断トツのキャップ数。

← 今月、初めてのお子様が産まれたと言うことで、ベビー用品一式が賞品として贈られた。
まさに、ありがちな情けないお買い物パパの図。

続いて、新人賞。
文字通り、その年デビューした中でも、ひときわ活躍した選手に贈られる賞。
今年の栄えある受賞者は、ローリーメンバー。

ルーキーとは思えない身体の大きさとじょっぴん向きのキャラクターで、あたかも昔からジョッピンカルに居るような存在感。加えてシーズン終盤に於いてはチームの利益とは関係のないゴールを量産した活躍は、まるで、コンサドーレ曽田。

← 39歳で新人賞を貰えるのもジョッピンカルならでは。
賞品は、このジョッピンカル・オフィシャル・ステッカーセット。これは来シーズン、正式に量産体制するサンプルとして作った希少なもの。ただし、当日、会場に持っていくのを忘れた、すまん。

続いて、昨年から新設された「ベスト・ジーニスト賞」の発表。
この賞は、その年、ジョッピンカルの中で最も印象に残った選手、Most Inpretion Playerに贈られる賞。素人まんせーのジョッピンカルに於いて、唯一、玄人を対象にして正しくプレイを評価した賞だと言える。

今年の栄えある受賞者は、まっちゃんメンバーに贈られることになった。

← 仕事でアウォーズの参加は困難かと思われてたが、深夜の中山峠越え。しかし、翌朝の出勤までに帰ることができず、白石地区の郵便を大幅に滞らせた。

巧みな足技とだらしない格好でフィールドを魅了。
特に前線だけでなく、ゴールキーパーや、ディフェンスでも率先してジョッピンカルを心強く守ってくれた事も大きい。特に、今年度は最終ラインで、「まっちゃんず」を結成。ミニはむズを越えて、親父プレイヤーたちに「まっちゃんずのバックで出たい」と一大ムーブメントを巻き起こした。
加えて、高校生たちと一緒にプレイしても物怖じしないその力量は、まさに超高校級プレイヤーと呼べるだろう。

ちなみに、賞品は図書券3000円分。
本買って、身だしなみの勉強をして欲しい。

最後にいよいよ2002年度、ジョッピンカル・アウォーズMVP、最優秀選手賞の発表。

通年を通して、フォア・ザ・チームとして活躍。
攻撃的ポジションをやりたがるわがままな大人たちにあって、率先してディフェンスしてくれた、数少ないメンバーのひとり。釜本のような背筋の伸びたプレイで、高齢化する素人メンバーに夢と希望を与えてくれた。
無防備にお茶目すぎる奥さまとジョッピンカルのゴールを守り続ける不動のセンターバック、フランツこと、丹生メンバーに贈られることになった。

← 賞品は、年をとると寒さが身にしみるため、オフィシャルユニ・長袖モデル。昨年は僅差で、新人賞を取り逃がしたことも付け加えたい。

割れんばかりの拍手に迎えられた丹生メンバーのMVP受賞。
会場からも口々に今年は納得で文句なしのMVPだと、賞賛を浴びすぎた事が逆に、これまでの歴代MVPの灰色疑惑を浮きだたせる事となった。

以上で授賞式は終わり、引き続き景品争奪、恒例ビンゴ大会。
今期はメンバーも増えたことから、大幅黒字。
その黒字相当分をすべてつぎ込み、例年にないまともな賞品となった。

1等 据え置きDVD
2等 ホテル日航アンヌプリ、ペア宿泊券
3等 携帯用液晶TV
4等 デジカメ他、日本代表DVD、ポケットボード、Jリーグ・プロサッカークラブをつくろうPC版、富士通ノベルティセット、レア・レプリカユニなど、なんと今年は参加者全員に賞品をもらえるという大盤振る舞いだった。昨年、見事、一等を引き当てたゼルメンバーの無念は相当の筈である。

「ひとりっこで育ったから今は、おともだちと遊ぶのが毎日楽しくてしょうがないみたい」と妻に嘆かれてる今年40歳、タッカー宴会大臣の締めの乾杯によってアウォーズは無事終了した。

← 少ない夜食会費で、山崎を買いやがるという無謀なプレイ。もちろん一瞬で飲み干され、来年度は山崎相当分の赤字スタートで始まる。
↑恒例の徹夜麻雀での一番勝ちは冷蔵庫メンバー。麻雀組にフィールドを支配されマッサージルームで寝ることを余儀なくされたメンバー続出。
↑上は髪の長いロナウドでなく、髪を切ってもう井川遙にそっくり、と豪語しやがる、おたメンバー。
← 左はトドでなく、Air-Gの白石美帆と自称して憚らないヤスヨン。共に厳しい粛正が必要。ジョッピンカルのモラルとレベルの低次元さを露呈してしまった。
普段飲み慣れない高い酒で泥酔した、まろりんたん。キス魔となって一瞬、座を喜ばせたが、すぐにゲロ魔に変貌したため、座から引きずり出され隔離収容の上、朝まで放置された。以降、彼女の大後悔時代が始まる。→
←1969の代表メンバー。しっかし、どうみてもフットボールクラブの人たちには見えないだろうなあ。

みんな早く寝てくれないと仕事になんないよ、と愚痴っていた、毎年恒例ぎんぞーの寝顔コレクション。↓

こうしてワールドカップイヤーは終わっていったが、ジョッピンカルの大航海時代はこれからも続く。

昔に比べれば、熟練者もずいぶん増え、フル代表メンバーは結構、強い(当社比)

たが、これからも親父や素人が物怖じせずに参加できる、夜、女性がひとりあるきしても怖くないクラブチームを目指すだろう。
どうかなま暖かい眼で見守って欲しい。
その代わり、大船に乗ったつもりでいたまえ。

泥船だけどな。

じょっぴん共同通信

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