2000.5.15(042)号
希望を抱き、恐怖に震え、畏怖にうたれる。究極の歓喜があり、耐えがたい絶望がある。サッカーという冒険には、人間のあらゆる感情が凝縮され、すべての営みが投影される。だから、刻まれた記憶は決して色褪せない。

雨ニモマケズ - 復活!JPCアンダーグラウンド&ニコ(仮称)

ぐらしゃす!母の日にカーネーションは贈ったか?

5月13日、ついにジョッピンカル新札幌の初試合が行われた。
対戦相手はグラスウール札幌ことGWSボンバー、昨年、本家ジョッピンカル札幌を2−8で圧倒した強豪だ。

掛け持ち監督代行、榎木津礼二郎はこの日のためにメンバーをテコ入れ。まだ正規メンバーが確定しない新札幌に助っ人メンバーを要請した。
まずTERRA FCから、社団法人(しゃだんのりと)、そして札幌リーグ6部のベテランチームFCKよりDF森内壮夫をレンタル、加えて本家札幌より、前節の試合で決勝点となるはずのPKを外した
責任で坊主になったGK久堀をはじめデコッパチ、もりい、植田を招集。後方支援をベテランで行い、あとは血気盛んな若者たちでいてまう、というフォーメーションだ。

折しもこの日は雨、加えて前田森林公園グラウンドは札幌一の水はけの悪さ。始まる前から凄まじい泥試合を予想させた。

試合開始時間が迫ってもジョッピンカル新札幌、GWSボンバー、どちらも泥が跳ねるのを嫌ってベンチを出ようとしない。さすがフットボールは紳士のスポーツ。しかもこの日フロント入りしたBadDogの元に、TERRA FC、しゃだんのりと、から欠席という英断が届いた。この知らせを聞いてジョッピンカル札幌、植田も身の危険を感じ「今日は二日酔いで走れない」という理由だけでは逃げられないことを察知。「スパイクをわざと忘れた」という新しい理由を用意したがそんなものが通用するはずがなかった。

フェルナンデス総監督からのポストペットメールの指示に基づき、ソウ&キンの80sチルドレンの2トップ。ボランチにクライフとどんぱのジャンルカおやじをボールの散らし役として配置。加えて小学生ケンをアウトサイドに配置。そして近代サッカーに於いて責任重大なトップ下には自らを「伝説を産む男」と豪語するシバタはじめ、無責任なぷーたろう青年たちを配置した。

再び降り出した雨の中、キックオフ。

立ち上がり、GK久堀-FCK森内-JPCデコッパチ-オブラゴンもりいのDF陣と随所に残った水たまりがGWSボンバーのボールを止めた。中でも攻撃の起点にもなっていたFCK森内をBadDogは全盛期の井原のようだと絶賛した。前半、メンバーの意志疎通の隙をつかれて、一点を献上したものの、直後にカウンターで果敢に切り込むワンダーソウのシュートのこぼれ玉をシバタが押し込み伝説を産んだ。その後も何度か押し込みセットプレイのチャンスが何度も巡ってきたが、いかんせん即席チーム。セットプレイの約束事ができてないため好機をものにはできなかった。(ちなみに本家ジョッピンカル札幌は三年目になってもそんな約束事は無い

その後、1点を追加され、1−2で前半を折り返したところで、フロント入りしていた榎木津とぎんぞーが第二土曜日定例のFIFAの営業会議に出席しなければならないためにベンチから退席。終了後届いたロイター電によれば、2-7のスコアで惜敗そうだ。

結局、黒星スタートのジョッピンカル新札幌だがまずまずの滑り出しといったところだろう。メンバーもまだ足りないチームであるので、募集要領を参照の上、是非、おともだちにも声をかけて欲しい。次は20日だ。

なお、ジョッピンカル新札幌という名称が紛らわしいとJAROから警告を受けたことを受けて、不正二重登録の為に使っていたJPCアンダーグラウンド&ニコを次回からチーム名称に代える。仮称だけど。

後日、試合の経過についての詳細を訊ねようとBadDogに電話したのだが、「結局、何点入ったのかはよく見てないんだよね。だって俺、主審やってたから」と素人には理解しがたいコメントを返した。

ロイタ一発・共同通信

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