1999.7.11(024)号
希望を抱き、恐怖に震え、畏怖にうたれる。究極の歓喜があり、耐えがたい絶望がある。サッカーという冒険には、人間のあらゆる感情が凝縮され、すべての営みが投影される。だから、刻まれた記憶は決して色褪せない。

この夏、もっとも長い一日
ホームページのアクセスカウンターが10000を突破した。

このHPは本来、ジョッピンカル札幌の会報としてFAX送信されていたものを1998年10月19日にWEBにて公開したものだ。ここまで続けてこれたのも、ひとえにの人徳である。どうもありがとう。

これを記念して、急遽スペシャルマッチが催された。対戦相手は、FC K5-2(日本名、菊水5条2丁目)、もと大同ほくさんソフテック、一ヶ月前に2-2で引き分けた、低レベルなライバル同士の一騎打ちである。時間は、ちょうどパラグアイで行われているコパ・アメリカに合わせた午前五時、魂の時刻だ。

この日のスターティングメンバーに、早速、ゴイスFCから電撃移籍した森井@アドビデオを最終ラインに投入、加えて、寝坊遅刻で欠席した(おそらくは迎えに行くはずだったBOYANのせい)G-PANの代わりにモーニング新人(名称未定)を、中盤に配置した。伝統的に運動量が必要な辛いところは新人が担うのだ。

ゲームはだらだらと進行した。

先制は、左足靱帯損傷から3ヶ月ぶりに奇跡の復活を遂げたEND@ニューエッジが、オフサイドラインをずるがしこく抜け出し独走。半泣きのキーパーを嘲笑いながら左隅に流し込む悪魔のゴールで先制、前半を折り返した。

選手層に難があるFC K5-2は、この日も交代枠が無い11人ちょうど。スタミナを回復させないために榎木津礼二郎監督はハーフタイムの短縮を審判に要請、頭脳的采配をいかんなく発揮した。

後半に入っても怒濤の攻撃は続く。全方向リベロ炎のキャプテン斉藤@モーニングがペナルティ外から、左アウトサイドのくせになんでそんなところにいるんだ@光成とワンツーで切り込み、相手ディフェンダーも吹っ飛ばす炎の一発で追加点。カウンターで1点を返されるも、コーナーキックのチャンスには、炎のキャプテン斉藤@モーニングの狙ったクロスに対して、瞬間的に「髪が汚れる」と判断したEND@ニューエッジが顎を引いてスルー、詰めたGINZO@ニューエッジがキャラ落とし→MAの連携ヘッドで合わせて3点目。3-1の楽勝ペースで終了のホイッスルを待った。

しかし、FC K5-2は1点目と同じように、調子こいて上がりっぱなしのデフェンスラインの裏側を飛び出し、たびたび1バックとなっては、自らを終盤の底と呼ぶ森井@アドビデオをかわした後は余裕の追加点。終了2分前には、いつもゴールキーパーばかりでなく「たまにはサッカーをフィールドプレーヤーとして楽しみなさい」という紳士的采配で投入したAYA@アドビデオがペナルティエリア内で痛恨のハンド、恩を仇で返しやがった。

結局、ペナルティキックであっさり同点。またもや3-3のドローで試合終了。しかし、いずれもカウンターとPKで、崩されれてた訳じゃない、と榎木津礼二郎監督は強がるが、3回も繰り返す学習能力の欠落は、いかがなものか?さらに、交代選手のないまま走り回ったFC K5-2の2人の選手が、足の痙攣でフィールドに倒れたままになっているにも関わらず、誰一人、ボールを外に蹴り出してゲームを止めようとしなかったジョッピンカル11人に対してイエローカードが束になって贈られた。

試合終了後、夕刻、にゃんまげと並ぶJPCチームキャラクター「小樽のちっさいの」の誕生日を祝して、ゲリラ的打ち上げ花火&野外焼き肉大会が行われた。その席で我々は、先週お伝えした新たなる敵「ヘモグロビン」の衝撃的な正体について知ったのだった。

つづく・・・

ロイタ一発・共同通信

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