1998.10.26(007)号

手のひらを太陽に!
さようならジョッピンカル
10月24日、予定通り「手稲下水処理サッカー場」にてインターコンチネンタルカップがおこなわれた。ヨーロッパのゴールデンタイムに合わせられた時差のため、試合開始は日本時間で午前7時と業界関係者にとっては、まだ夜の続きという厳しい時間帯だ。
地球規模で考えれば、時差は無視できない重要な問題だ。しかし宇宙規模で考えれば、この大宇宙が生まれて今日に至るまで、すべての事象は瞬きするほどの一瞬の出来事にも満たない、そんな訳で、この日、監督更迭を賭けた遠藤@ジョッピンカル監督代行がこの日、目が覚めたら7時半、だった事などほんの些細な出来事でしか無いわけだ。

第一試合、大同ほくさんソフテックFC対ジョッピンカル札幌は、監督代行不在のまま始められた。ジョッピンカルにとっては今季負けなしのこのカード、キャプテン「ドゥンガ斉藤」を温存しての采配、しかし、この日の先発予定メンバー表は監督代行の手元にあり予定外の先発フォーメーションでスタート、以後の歯車が噛み合わなくなるきっかけとなった。

後にキャプテンに予定外の敗戦だった、と言わしめた試合内容は、度重なる決定期を生かしきれずに0-2の完封負けを喫した。
続いて、大同ほくさんソフテックFC対ハドソンHu-Wins。序盤から個人技に勝るハドソンHu-Winsがゲームを支配、3-0でハドソンが勝利した。
ここで遠藤@監督代行が到着。戦況の確認と寝坊したお詫びに各チームに挨拶に回るやいなや、いきなり寝起きのシュート練習に入ったため左脚股関節脱臼戦線離脱を余儀なくされた。
ジョッピンカルvsハドソンHu-Wins戦も0-3で落とした頃には、ようやく寝起きから頭も回復、戦術のテコ入れが始まった。手始めは、遠藤@監督代行のまず自分を下げる、という積極的采配だ。
大同ほくさんソフテックFC対ジョッピンカル札幌の後半戦も圧倒的にゲームを支配しながらも度重なる決定期を逃し、DEKKOPACHI、NIKI、GKのAYAが、ついお見合いしてしまうという不運なオウンゴールもあり、1-1のドロー、のこり1ゲームを残し絶望的となった。しかし続く大同ほくさんソフテックFC対ハドソンHu-Wins(後半)でハドソンが大差3-0で大同ほくさんを下したため、7点差以上でハドソンを下せばジョッピンカル札幌の逆転優勝という数字上だけの可能性が出てきた。
 
結果はボールの支配率で上回ったジョッピンカル札幌が1-0で勝利。しかし優勝できなかったメンバーの顔持ちは暗く、フランスワールドカップで大量得点しながらも1次リーグ敗退したスペインを思わせたものの、結果的にジョッピンカル札幌は今大会に置いて最下位という最悪の結果となった。
翌日、ジョッピンカル札幌、遠藤@監督代行更迭の記者会見が予定通りに行われた。(一問一答は別枠)
 
ロイタ一発・共同通信

インターコンチネンタルカップ結果
ハドソンHuWins
大同ほくさんFC(D.H.S)
Joppincal(JPC)
勝点
得点
失点
得失点差
HuWins
第1試合・前半25分
HuWins(3-0)D.H.S
第3試合・前半25分
JPC(0-3)HuWins
+8
第4試合・後半25分
D.H.S(0-3)HuWins
第6試合・後半25分
HuWins(0-1)JPC
D.H.S
第1試合・前半25分
HuWins(3-0)D.H.S
第2試合・前半25分
D.H.S(2-0)JPC
-1
第4試合・後半25分
D.H.S(0-3)HuWins
第5試合・後半25分
JPC(1-1)D.H.S
JPC
第3試合・前半25分
JPC(0-3)HuWins
第2試合前半25分
D.H.S(2-0)JPC
-3
第6試合・後半25分
Hu-Wins(0-1)JPC
第5試合・後半25分
JPC(1-1)D.H.S

 
ロイター発・共同通信

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