2000.10.23(048)号
希望を抱き、恐怖に震え、畏怖にうたれる。究極の歓喜があり、耐えがたい絶望がある。サッカーという冒険には、人間のあらゆる感情が凝縮され、すべての営みが投影される。だから、刻まれた記憶は決して色褪せない。

アルジャーノンに花束を - 第3回インターポンチネンタルカップ2000

看護婦さん、萌え〜!

2000年10月21日、日本シリーズに当てて第3回インターポンチネンタルカップが開催された。

今年エントリーされたのは6カ国
まず、ロメオカップ2000に続き、史上初の大会2連覇を狙う社団法人フットボールクラブTERRA FC。対する堅気のチームとして、北樹会病院を母体とする白い巨塔、北樹会FC。
そして未開の地、第三国旋風をまき散らすか、A.C.(Amateur football Club) ATTACCO、FCパンチョ。祖国を持たない外人部隊、A.C GROSSA Da Bezza、そして本家を差し置き、初出場となったジョッピンカル新札幌。

大会はグループAとグループBに3チームづつに別れ、それぞれでのグループリーグ一位が決勝戦を争うシンプルなルール。ただし、勝ち点計算はFIFA規定に準ずるが(勝ち点3、引き分け1)特別ルールとして、勝ち点に総得点を加えたものがポイントになる。つまり1-0の勝ち点4(3+1)より5-6の負けの方が勝ち点(0+5)で上回ってしまうというスペイン方式の理不尽なルールだ。

この大会に合わせて厳しいテストマッチを繰り返してきたジョッピンカル新札幌だったが、逆に怪我人を増やしただけで戦力ダウンは必至であった。そこで大会直前補強、レンタル移籍中だったAirGゴイスFCの熱き陶芸家アベジの正式な帰化を申請、そして登録。これによりメンバー中すべてFWかMF登録の新札幌に初めての一人目のDFを誕生させたのだ。

しかし大会当日、アベジは来なかった。
加えて
新札幌のベルカンプ、No11:キンが二日酔いによる全治1日の診断で戦線離脱。背水の陣で最も大事な試合、初戦、AC ATTACCO戦に望んだのである。

中盤を支配され、先制を許すもNo9:新札幌のワンダーオーウェン、ソウの単独突破で追いつき、オフサイド崩れで逆点。後半、合コン疲れで欠席したキンのポジションにファンタジスタ、ロベルトと前半でやっと食い終わったスナック菓子エビラを投入、中盤のキープ力は増したものの追いつかれて2-2の同点。しかしゴール前の混戦からこぼれ玉押し込み職人No10:シバタがきっちり働き、3-2の勝ち越し。終了間際の画に描いたような美しいカウンターはNo12:ミチヒロの決定的な追加点。4-2で大事な初戦をものにした。

決勝リーグに進む事ができるのは、もちろんグループ1位のチームだが、もう1チームは2位でなく最下位のチームである。もし君がビジネスマンで、なおかつ出世を目指すのなら麻雀で狙って2位がとれるスキルが必要だ。今の新札幌には残念ながらそのスキルは無い。しかし続く2戦目でATTACCO-北樹会FCが、0-0のドローで引き分けたことにより、新札幌のグループリーグ1位突破の感触を予感した。

グループリーグ最終戦直前、北樹会病院の女性スタッフがジョッピンカルベンチに赴き尋ねた。
「私たちは何点で勝てば1位突破できるのでしょうか?(はあと)」

北樹会FCというのは予想のつかないチームで、9-6で勝ったかと思えば1-6で負けたりする。毎回メンバーが全然違うのだ。北樹会病院を母体とするチームなのでサッカーの為に先生や応援の看護婦さんが病院から全員居なくなるわけにはいかないのだろう事は想像にたやすい。
しかし今日のメンバーが
粒ぞろいであることはベンチを尋ねた看護婦さんを観れば解る。う〜む、すげ〜可愛い、とジョッピンカルベンチ満場一致の意見。
しかし勝負は非常だ。勝ち点に総得点を加えたものがポイントになる特別ルールの為、北樹会FCが1位突破するためには、4点以上の得点で北樹会が勝たなければならないのだ。
わはは、圧倒的じゃないか、わが軍は(byギレン・ザビ)

新札幌-北樹会FC、グループ一位突破を賭けてキックオフ。
前半は当たりの厳しい互角の勝負で1-1のイーブン。お〜け〜、引き分けなら ATTACCO戦での4点が大きくものを言う。

重要なハーフタイム、榎木津礼二郎ジョッピンカル代表は動いた。
いいタイミングで昼食が食べられるように、ここで出張屋台
「どこでもラーメン」0120-76-5656を発注するのだ。
しかし突然のアクシデントがベンチを襲った。0120のフリーダイヤルサービスは
携帯電話では利用できない!
急遽、フロント首脳会議、「自宅に電話をして家族のものに電話して貰ってはどうか?」よし、それだ!
しかしうちの妻は今日は出かけていていない。ここはベテラン相川さんに、、あ、駄目だ、もう居ないか、「でも、
居た時もあった」とベテランならではの答え。じゃあ、ぎんぞー、頼む「出ていって実家に帰った」ああ、絶体絶命のピンチ!

フィールドでは後半、北樹会の追加点。大丈夫、得失点差じゃない、まだ2点貯金がある。そこに北海道大学合コン学部2年生No6:トムの炎のアドヴァイス、「合コンリストの中にフリーダイヤル以外の電話番号を見つけました、011-728-5656です!」窮地は脱出した。フィールドではさらに北樹会の追加点。そろそろ動いた方がいいかな?でも電話してからだな。

時すでに遅し、結局1-5の完敗。これにより、ポイント数、北樹会9、新札幌8の惜しくも一点差でジョッピンカル新札幌のインターポンチは幕を閉じた。

22食分のラーメンを後目に始まったグループBの様子もダイジェストで記録する。
初戦は、ロメオカップに続き、史上初の大会2連覇を狙うTERRA FC対、初の大舞台出場を果たしたA.C GROSSA Da Bezza
前半は持ちこたえるものの後半、集中力が切れたところを見逃さず試合巧者TERRA FCが、5-0の快勝。続くFCパンチョ戦も0-7と完封負けしたA.C GROSSA Da Bezzaは窮地に追い込まれた。

今大会、ベストゲームといわれたFCパンチョ-TERRA FC戦は、中央突破のパンチョとサイド攻撃のTERRAにより、サッカーで最も好ゲームといえるスコア3-2で TERRAが一位突破を決めた。
決勝の前に行われた最下位決定戦は、立て直してきたA.C GROSSA Da Bezzaが今大会初ゴールを決めるも2-1でA.C.ATTACCOに軍配があがった。

そして、どこでもラーメンが結構いけてる事をここに記しておく。もっと不味い店はいくらでもある。

予定時間を大幅に廻った現地時間16時15分、北樹会FCとTERRA FCの決勝戦が始まった。

決勝戦の秘密兵器として、TERRA FCはトップに女性草リーガーあねごこと、木村絵里子を投入。ゲームキャプテンとしてコイントスした木村絵里子に対して、主審ぎんぞーは「ボールもコートも全部あげる」とエロ審判ぶりを発揮。ホイッスルは吹かれた。

またたく間に暮れていくこの季節にあって、いかに早くゴールをあげることが勝敗を決める。
TERRA最後尾に入った
フィールドの種馬No77:タケからトップの木村絵里子にボールを供給するも、来た球をすべてよけてしまうという誤算で秘密兵器は秘密のまま終わった。前半は1-1の好ゲーム。
後半、あたりが一層と暗くなると単独突破に勝る北樹会が次々に追加点。しかしTERRAには気落ちはない、
だって、もう、ボール、見えないんだもん
後半ロスタイム1点を返すも、結局試合は4-2で北樹会FCがインターポンチを制した。

正確な大会結果はこちらです。

今大会を振り返ってみると、各チームの差となったのは層の厚さだったかもしれない。ただし選手じゃない、女性サポーターの層とだ。たとえば北樹会の5人の看護婦さん萌え〜に対して、ジョッピンベンチにはミチヒロの高校2年生のガールフレンド(頼むから一度、制服で来てくれ!byトム)一人。そのまま5-1の試合スコアに結びついてしまったではないか。

かつては黄色い声援を飛ばしてくれたジョッピンドールズも初年度は奥さま会中心、2年目は年齢層は下がったが性格の不自由なアングラ陣、ここはジョッピンドールズを一度、解散させ、新しく、ジョッピン娘。を結成させることがチーム再生の第一歩ではないだろうか。

メンバーの資格に多くは望まない。でも、できれば、
出産経験は無い方がいいなあ。

ロイタ一発・共同通信

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