セーブ・ザ・ゆうばり

2006年度、ジョッピンカル・アウォーズ

2006年度、第９回ジョッピンカル・アウォーズの開催地決定の条件はバス。

今期、日高遠征にて催された初のバスツアーに気をよくして、とにかくバスツアーできるところを候補地に選ぶように宴会大臣（6期目）に指令。名乗りをあげたのが倒産した街として全国区となったバリバリ夕張であった。

なにしろ、無償提供してくれた送迎バスは開催地となったホテルシューパロの持ち物ではない。夕張市のバス。街ぐるみで積極的に誘致してくれた夕張に今期のじょっぴん予算（多分に来年半期分まで）を還元寄与することにしたのがいきさつである。

12月23日（土）いくつかの市内バスストップを経てじょっぴんメンバーを乗せたバスは一路夕張へ。峠を越えて夕張市内に入る頃には陽も沈み、窓の向こう側、降りしきる雪に消え入る文字通り散村の風景。炭坑閉鎖からゆっくり死んでいった恐竜のような死んだ街の風景をバスの中から罵倒するメンバー。ここ以上のど田舎や名前のない村出身のくせに。

夕刻、バスはホテルシューパロ前に到着。
ホテル従業員の殆どが総出でじょっぴんメンバーを出迎えた（約4名）

式典までの時間を潰すために通には有名なカレーそば屋「藤乃屋」を訪問。
世間一般のカレーそば、カレーうどんが出汁にカレー粉を混ぜるのに対して、ここはカレールーに麺を混ぜる逆転の発想。ちなみにサイドメニューにライスはない。
ここでほとんどのメンバーが相当の充実感を得たため式典でのコースメニューの記憶がまったくない。

第9回ジョッピンカルアウォーズ・受賞選手一覧

【得点王】take4

昨年にひき続き2年連続の得点王となったtake4。 ベテランメンバーにはご存じのとおりサイドから当てるだけでいいはずのラストパスを供給してくれるtake4だが、今期はそういう炎のお気遣いが廻らないガチの試合も多く、つい自分でも打ってしまったようだ。 ちなみに、一部ベテランメンバーの間ではタケのほうがパスが足元でやさしいという評判もあることを付け加えておく。

【高円宮杯】ルー

高円宮杯はシーズンの中で最も印象的なプレイでチームに貢献した選手。
プレイ以前に、ルーは所用で今期なかなか興業に参加できていない。しかし、こんなに存在感があるのは何故だろう、と式典では出席メンバーに囁かれた。
その理由のひとつには、毎回出席レスに丹念に欠席レスも返してくれる事もあるのではないだろうか。実際に参加できなくてもすべてのレスを返してくれるルーこそフォアザチームとして称えられるべきである。
また、個人的所用と興業をきちんと振り分けられるあたりも分別ある大人。週に4回サッカーをするという、しゅーちゃんもいずれ紳士の規範として欲しい。

【新人賞】みつを

毎年、素人メンバーの入部がほとんど無い淋しい中でも、ミドル・シニアの枠も越えて馬車馬のように働いてくれたみつを選手に贈られた。

第9代のMVPにはが選ばれたのはドク。
文系母体のジョッピンカルにおいて、ビキニパンツ＆筋肉という新しいスタイルを持ち込んだ。また泌尿器科医として、前立腺を高く保つラインコントロールはベテランメンバーを勇気づけた。
受賞の挨拶においては、現病院を退職する事をカミングアウト。会場に駆けつけた女房子供を不安にさせた。

（写真：背面には歴代のMVPの名前が刻まれた栄えある受賞盾。MVP受賞者の間で毎年受け継がれていくのだ。）

恒例、景品争奪ビンゴ大会

今期は日程と夕張ということで式典には退いたメンバーも多かったのだが、夕張市のために過去最高の賞品群に恵まれた。

話題のロデオボーイ、ホテル日航アンヌプリ・ペア宿泊券、iPodシャッフル、高級全自動加湿器、カニ缶1年分等、貰って普通に嬉しい一品に加え、デスノートなどレアなグッズなど、ビンゴ狙いのみで駆けつけたイチ＆しゅう以外のすべてに当たりまくった。

なにより注目は、お腹が気になるベテランメンバーにとって体脂肪を激減させるロデオボーイ。一時期のアウォーズでは単に受け狙いだけの非実用的賞品が殆どだったが、メンバーが高齢化された今、来年度からの賞品は高級補聴器や遠近両用眼鏡などがギザ求められている。

式典終了後も宴会専用室として、追加でロイヤルスウィート（夕張比）を手配したものの午後2時を待たずして、榎木津、abj、バティを残し、各自部屋にて撃沈。他にも買ってきた酒類が殆ど消費されず翌日のウインターリーグ審判買収に捨てて帰るなど、夕張のための炎の無駄遣いを重ね、クラブ会費を一気にマイナス11万8千3百43円まで落とし込んだ。

しかし、悔やむことはない。
我々が落としてきた金でたくさんのワクチンが買えるだろう。ひょっとしたら、藤乃屋の豚肉が牛に変わるかも知れない。

我々がクリスマスに起こした奇跡はきっと神様から幸福の報いを受けるはずだ。
たったひとり、ジャンルカさんにギザ失礼な質問をしたabjを除いて。

じょっぴん共同通信（2006・12・26）