「ファストフード」というルーティング

1956年、福岡の西中洲にで創業された『ハンバーガーリサ』は当時の駐留アメリカ兵も多数訪れた名物店となったものの、約10年前に閉店。それがいろいろ訳あって札幌市西区二十四軒に昨年、復活した。場所は、なっちゃんのマンションの隣。彼女を知らない人にとってはデンコードーとユニクロの道路を挟んだ向かい側あたりだ。

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小さなカウンターとテーブルがひとつだけの狭い店内。決して愛想の良くない店長ひとりと壁に掛けられたvestaのフルアコ。メニューは『ハンバーグ・プレート』これだけ。男らしい。

俺は食通じゃないから当てにならないが「普通にうまい」
これは特別な食材やスパイス、媚薬を使っているというわけでもなく、普通にちゃんと目の前の人のために作るからだろう。

実際、この「普通に」というのを忘れかけてる人たちが何人も店にやってくる。
「テイク・アウトで・・・」
「やってません」(即答)

男らしい。

「ハンバーガー」が「ファーストフード」になったのはマクドナルドが日本に上陸してからだろう。たまたま昨年末から年頭に掛けてマクドナルドの仕事をしたもんだが、つくづくこの業界の商品は味でなくサービス(つまり人)なのだろうと感じたものだ。

なにもファーストフード業界を否定するわけではない。

たとえばコンビニのサンドイッチやおにぎりもそうだ。
おにぎりくらいなら運動会とかで作るお母さんも多いだろうが、今時、日曜日の午後に家族で自家製のサンドイッチを作るような幸せな風景はあるのだろうか?

もし、あなたがここ最近、あるいは何年もコンビニ製のおにぎりやサンドイッチしか食べていないのであれば不幸な事と知るべきだ。本来、そういうものではなかった筈だから。

近隣、宮の森界隈でも昔ながらの八百屋、果物屋、個人商店はどんどん失くなり、ファーストフードやコンビニが立ち並ぶ。
間違いなくそれが淘汰であっても、引き替えに生活や文化がルーティング(経路制御)されている事に気がついておきたい。

でも、実際、今時のファーストフードは自家製で作るよりよっぽど上手いけどな。

Posted by enokizu at 2005.7. 5 | トラックバック
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