桜が美しいのは下に死体が埋まっているから

ひとりワールドツアーの間を縫ってやってきたのが本州の果て、関門海峡を望む下関。

この街での季節は、札幌の6月に相当するくらいもっとも過ごしやすい時期。
18年前からそれは変わらない。しかし、街を散策するうちに奇妙な現象に気がついた。

街のあちこちで桜が咲いているのである。

もちろん、満開とは行かないまでもそこら中にちらほらある。桜がみな10月になって急に花を咲かせ始めたらしい。
この不思議な現象は先月の台風の影響ということだ。
札幌も強風による前例のない被害を受けたが、同様にあの台風で桜の木のすべての葉が吹き飛ばされたらしい。どうやらその状態を桜の木は「冬」と勘違いしたらしい。台風一過の陽気を「春」と勘違いして一斉にあちこちで桜が開花したのだろうという話だ。
信じがたい話だが、目の当たりにするとこのシンプルな推測以外の理由も思いつかない。

桜は一年に一度しか花を咲かせることができないという植生があるらしい。
つまり今咲いているのは来年の先払いということだ。

写真は、耳なし芳一やここで滅びた平家一門を奉る壇ノ浦、下関赤間神宮。

Posted by enokizu at 2004.10.17 | トラックバック
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