
ハリウッド映画ばっかり観てるとフランス映画は観られなくなるのと同じ理由でミステリーノベルズの類は読まない。ハードカバーで買うなんてなおさらだ。それでも某嬢に勧められて読み始めた「ダ・ヴィンチ・コード」(上・下)ダン・ブラウン著
「寝られなくなるかもしれませんよ」「まさか」と言ってたくせにまんまとはまった。これがすげーおもしろい。
出版社/著者からの内容紹介
ダ・ヴィンチが絵に込めた暗号とは? 全米650万部突破、話題騒然の衝撃作
ルーヴル美術館長が死体で発見される。その夜館長と会う約束になっていたハーヴァード大教授ラングドンは、警察より捜査協力を求められた。その死体は、ダ・ヴィンチの最も有名な素描を模した形で横たわっていたノノ
厚手で上下巻ともなれば時間があるときにでも、と退きそうになるかも知れないが非常に読みやすくて一気に読める。ミステリーの定石に則った謎解きで進んでいくのだが、重厚な謎解きというより雑学?の宝庫。それに加えてエンターティメントに富んでいて一気に読める。
新約聖書が改竄された理由、秘密結社の存在、ダ・ヴィンチが絵に込めた暗号の意味。史実に隠された新真実などノベルズの域を超える。
かつて「薔薇の名前」(時代は違うけどトーン的に被るなあ)でウンベルト エーコがそうしたようにこの「ダ・ヴィンチ・コード」も著者の論文をミステリーノベルズの形を借りて表現しようとしたものかもしれない。
それでも、とにかく読みやすい。読書は苦手という人に特にお勧め。
その分、気になるあざとさよ。
明らかに映画化を狙った(実際、映画化が決まったらしい)シナリオ仕立て。構成は本当に上手だなあと関心するが、TVドラマなら「ここで一端CM」てな引っ張り方。たとえば、じーさんの密教まがいの秘密なんて下巻まで引っ張りやがった。
映画化するならエンターティメントとしてロードムービー風な要素も不可欠だ。そう思ってたら自家用機での脱出とか本当にあった。あとは映画化するならハリウッドで爆発炎上でもいれるのだろうか。
だいたい主人公である象徴学者のロバート・ラングドンの人物像をハリソンフォードのような〜みたいな描き方をする時点で作家としては終わってる。
でも、こんなそんな事はベストセラーノベルズを求める読者にとってはどうでもいいことなのだろう。素直におもしろかった。値段相応、読みふけった時間相応の価値は充分すぎるほどある。
とりあえず、無性にルーブルに行きたくなったなあ。
しかたないからアピアにでも行くか。