ある朝の風景

とき:平日午前9時すぎ
ところ:道すがら幼稚園に送らされる車の中
だれ:父と娘(6さい)

「いいよなあ、おまえは毎日ゆーこ先生に会えるんだから。あ、ライター忘れた」
「あんた、馬鹿じゃん」
「親に向かって馬鹿いうな」
「窓あけていい」
「首出すなよ」
「あー、癒される」
「おまえ、意味解って言っとんのか。もう着くぞ。」
「ついたら玄関まで送れよ、くそおやじ」

「あれ、ともだちじゃないのか。同じ組?」
「あれ、ゆったん、ライバル。嫌なやつ。」
「何がさ」
「たたかれたらすぐ泣く」
「そりゃ、普通だろ。叩いたりすんなよ」
「○○くんが叩く」
「おまえが命令してるんじゃないのか」
「してないよ。ゆーこ先生に命令禁止って言われたもん」
「ああ、やっぱり。頼むからカッターとかで斬りつけんなよ」

「ゆったん、おはよう。これ、キキのパパ」(人前ではパパかよ)
「こんにちわー」
(小声で)「ね、むかつくしょ?」
「どこがよ」
「あのフリフリ野郎」
「服か、可愛いじゃん」
「いっつもパワパフグッズとか見せたら、いちいち『持ってる。これも持ってる』とか言うんだよね」
「いいじゃない、そのくらい」
「絶対、嘘。今度、家に遊びに行って暴いてやる」
「遊びに行くんだ?」
「ともだちだもん」
「女性社会の縮図だな」

Posted by enokizu at 2004.6. 7 | トラックバック
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