すぐそこまで出かかっているのに思い出せないこと。

すぐそこまで出かかっているのに思い出せない、っていう時があるよね。
あ〜なんか嫌な感じ、歯がゆい、ずっとだ。
そのストーリーの本の題名と作者が思い出せないでいる。

そもそもは、otaちゃんが小樽に「なんだか物悲しく文学的っぽい」ものができるとたれ込んでくれたせいだ。

まず最初に思い出したのは、カポーティのデビュー作、遠い声・遠い部屋。
人間には思い出によって自分自身を維持している。もっとも、その思い出も想像に近いものでしかないが。それに気がついたときに少年は大人になる。要するに同性愛に目覚めた少年の話ですな。

そして次に思い出したのが、冒頭のそれ。せめて作者でも思い出せれば検索のしようもあるけど。
ある女の人が独り(だったような気がする)で観覧車に乗っているとき、故障でふいに止まり中空に置き去りにされる。そこから街を見下ろしていると、何故か自分の部屋が見えてしまう。見慣れない服を着た自分が見慣れた自分の部屋に居る。人生の絡繰りが一瞬で見えたような気持ちになって、ゴンドラの中で彼女はごっそり虚ろになってしまう。

う〜、誰だっけ〜、テネシーウィリアムス、スコット・フィッツジェラルド、レイモンド・カーヴァー、あるいは村上春樹か。いかにも描きそうだけど、ぱっと思い浮かぶ中ではない。それを思い出したところで、いったいどうしようとしていたのかなんてもう忘れてしまったし問題でない。ああ、鬱だ。
それにしても、今日からオープンらしい、暖房付きゴンドラ観覧車。夜は何時までやってるのかな?


11/22追記:ひのっきーさんからのたれこみで、村上春樹「スプートニクの恋人」 と解りました。すっきりしました。ありがとう。

2001/10/15追記:「なんだか物悲しく文学的っぽい」この日、開業したマイカル小樽の大観覧車。
2001年マイカル倒産のせいではないでしょうが、当時のリンク先が消滅していたので変えてあります。

Posted by enokizu at 2000.11.17 | トラックバック
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