少し考えなければ思い出せないくらい封印された、それでいても生々しい記憶がある。
1980年代の初めの頃だ。確か、かに道楽のビルのあれは何階だっけなあ、新宿ツバキハウスの事だ。
火曜日のLONDON NITE(not Night) には、当時一番好きだった女の娘と一緒に毎週出かけていたものだ。
大貫憲章は少しウザかったけど、ロックンロール・スゥインドルやクラッシュを初めて観たのもツバキだったなあ。当時の西洋乞食達にとって、たとえフリーフード、フリードリンクであっても2500円は痛かった。もちろん終電後の新宿でタクシーにも乗れず、とぼとぼ渋谷東まで歩いて帰ったものだ。いまでも神宮球場の脇をとぼとぼ歩いている夢を見ることがある。
どうしてそんな古い話を思い出したかというと、そういう古い友人が東京から訊ねてきたからだ。Air-Do潰しの全日空1万円キャンペーンに乗って、エリコ嬢が来札した。元はといえば、みさちゃんのセツ・モードセミナー時代の友人で、今日から一週間、家に居候する。彼女が教えてくれたのだ、台場のイベントでLONDON NITEが20年振りに復活するらしい。
あの頃、ツバキで出会ったパンク(死語なのだろうか)な友人たちはみんな死んでしまった。
のたれ死にだ。