究極のインタラクティブムービー「ファイナルファンタジーX」

「私、シンを倒します。絶対倒します」

ファイナルファンタジーXが終わった。
サッカーゲームかキキ娘がモー娘。のDVDを観るときにしか灯が入らないPS2だったが、つい購入してしまった。

もともとドラクエ(3が最高)も好きだったが、最近は面倒でドラクエも前作のファイナルファンタジー(以下FF)もやっていない。
そういう訳で久しぶりのRPGだったのだが、これが結構、感動してしまった。
ああ、よかった。まだ、こういうもので少年のように感動できて。
ゲームのレビューはいろんな雑誌にあるだろうから、斜に構えた皮肉れた大人の視点で述べる。
ただし今後、プレイするつもりの人は見ないほうがいい。開始直後にネットで情報を探しているうちについラスボスを観てしまった僕のような鬱になってしまうだろう。

CGグラフィックのクオリティは言うまでもないが、それらの、ムービーの量も尋常ではない。
要するにこれはゲームでなく、究極のインタラクティブムービーなのだ。

鬼武者などに比べればアクション的な要素も殆どなく、謎解きも簡単にしてくれているので、話もどんどん進む。
ストーリーの雰囲気は、宮崎アニメを連想してくれればいい。
風の谷のナウシカのすべての謎が解決するようなロングムービーだ。
寄り道しなければ40時間、サイドストーリーもくまなく追えば100時間近くになるだろう。

DVD化された大容量のおかげで今回から台詞がアフレコされている。役者によるモーションキャプチャー、フィールドマップや二等身キャラの廃止、よりリアルを求める手法はプレーヤーの想像力を限定させるのではと危惧したが、声優による台詞のアフレコは確かに効果的だった。なんと聴覚に訴える力という物は大きい事か。

FFでこれまでいわれていたシナリオがグラフィックに追いついていないという辛口の評価も聞こえていたようだ。今回のシナリオも演出もなかなか秀逸。
ネタをばらすと、これが、最もやりやすいが、忌み嫌われる夢オチ。
しかし、それを感じさせないために冒頭でタイムスリップと演出していったのは感心。

いままでのFF(つーても9は不明)は戦う明確な動機や理由付け、テーマが曖昧にされたままだったが、今回は明確だ。
その中のひとつが父と息子であるから、やっぱ父親の立場で見ちゃうよなあ。
父親と最後にハイタッチする場面とか、うっかりじーんとしてしまった。

エンディングムービーは例によって20分近くあるのだが、熱心なファンによってネットにMPEGフルサイズでアップロードされている。ただし250M以上ある。ブロードバンドでなければ8時間じゃすまないよ。

劇場用映画も公開したらしいが、それとこれとはまったくの別。
おそらくパールハーバー並みのB級映画だろう。
いままで稼いだ分で趣味でやってるだけだ。興行的に失敗してもなんの損失もない。

CGは、どんどん映画になっていくなんて思わない方がいい。あくまでもアニメの最新表現手法だ。
セルアニメだって当時は相当なハイテクだったはずだから。

Posted by enokizu at 2001.8. 6 | トラックバック
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