第130回芥川賞

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第130回芥川賞に選ばれた金原ひとみの「蛇にピアス」と綿矢りさの「蹴りたい背中」
どのメディアも内容より19歳と20歳という年齢を話題にしている。 中にはまるでモー娘。なんて騒いでる馬鹿もいる。不況のあおりを受けて不振にあえいでいる出版業界をテコ入れするための話題作りの意味合いもあるのだろうと思われるのも仕方ない。まあ、もっとも本が売れなくなった本当の理由は不況のせいではないけど。

直木賞と違って芥川賞は作家やその将来に与えられるものでなく、作品に与えられるものだ。
だからこの際、年齢はいい。最近の娘たちって文章上手いもんな。個人のwebサイトをか眺めててどきっとする。日常的に文章を綴ることに慣れた電子メールの世代だからだろう。

でもダブル受賞ってなんだ?とても甲乙つけがたかったとは思えない。
新聞で見る限りの選考評は、金原ひとみは文句なしだが…と、まるで見えない力で綿矢りさを突っ込んだっぽい。
だとすればやっぱり出版業界のテコ入れと思われても仕方あるまい。
それが綿矢りさの抱き合わせ受賞か。

本が売れない原因を不況のせいではないことをきっと出版界はもう気がついているだろうから、今回のプロモーションは成功するだろう。なにより、この綿矢りさって娘の前作「インストール」(クリエ買ったら電子文庫としてインストールされてたなあ)の映画公開も近いらしい。出版業界のお手本は衰退した日本映画のそれにある。メディアミックスしてやっとこさ、だ。
それに、ノベルズ、SF、ハーレクインロマンス(死語?)漫画、アニメ、そういった読者も流れてくるだろうし。それに、この綿矢りさって娘は最初からでっち上げられたものじゃなく本当に書きたくて書いてるみたいだから椎名桜子(死語)よりは安心だろうし、年末には紅白の審査員とかしてるかもしれない。

まあ、なんだかんだいっても売れるだろう。読んでみようかなと遅れて本屋に行けば売れ切れだったし、オークションで9000園で出品している馬鹿がいるくらいだ。(定価1000園)
出版界が一時的に潤うのは間違いないし、自分も感化されて書いてみようかなとか、プチ芥川賞ブームが起こるだろう。芥川賞に出したいんですが、どこに応募したらいいですか?なんて問い合わせする若者が本当に出てくるかもしれない。

もし、本当に思惑がらみの選考ならば文壇も情けないし、暴れる文豪も居るはずだ。柄谷行人の批評とか訊いてみたいもんだ。同時に純文学を志してきた貴重な未来の物書きたちを潰しかねない。
「これから世の中が求めているのはこんなものなんだろうか」と。

芥川賞が死ぬほど欲しかった太宰がもし生きててたら、きっと入水自殺するだろな。

Posted by enokizu at 2004.1.22 | トラックバック
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