ホームページ、なんて呼びかたするのは日本人だけだろう。
だって、カタカナだもんな。
最近、webの巡回とかしなくなった。忙しいのもあるがつまらなくなった、昔に比べて。
ネットといえばつい何年か前まで、もっとアングラなもんだったんだけどなあ。
たとえば、ここはあくまでも個人の砂場みたいなもん。
と、いってもこれだけインターネットが普及した今、そんないいわけも通用しない。初めて仕事をすることになったクライアントが、ネットで検索して(つか、ドメインとってるもんな)ここを覗いたとき、ほとんどの方が不安になる。本当にこの人に仕事を頼んでいいのだろうか?「いったい、あれは何でしょうか?」と真摯なメイルで問い合わせを受けたことも多数。
ぐーぐるとか優れた検索エンジンもあるため、今や簡単に普通のwebなら見つかってしまう。
つまり、仕事上のことでめったなことは言えなくなったのはもちろん、書きたいことが書きづらくなってきた。
表現の呪縛を解くのは勇気と思い切りだけではない。
ここで問題になってくるのは著作権というもの。
このあたりは僕はなにも偉そうに言えないのだが、厳密に言えばすべての引用や画像の公開は許されない。
極端な例だとネット上のページを仕事の資料にとプリントアウトすることさえ違法らしい。
例えば、僕が映像屋だとする。たとえばの話だ。自分の仕事の履歴を画像で紹介するwebページなんてものを公開するとする。たとえばの話。これは、決して許されることではない。
表現における権利が、クライアントにあるのか代理店にあるのかプロダクションにあるのか、いろいろな考え方があるが、公のものは個で公開できないのが事実。
次に、じゃあ、ハイパーリンク。
つい先日、ネット上でこんなことがあった。
見出しを引用してディープリンク(記事への直リン)している個人ニュースサイトに、産経新聞から著作権侵害にあたるとクレームがついたらしい。ネット関連に詳しいと言われている紀藤弁護士なる人の回答要旨を以下に転載する。
Q.産経・ZAKZAK・サンスポにリンクを張る際、見出しの引用を使用してディープリンクを張る事は違法行為にあたるのでしょうか。また、WEBにおいて見出し単体に著作権は発生するものなのでしょうか。
A.リンクは、学者の論文の脚注などと同じで、「参考文献」の表示にすぎず、著作権侵害にあたる余地のないものです。
またそもそもニュースの見出し自体は、ほとんどが、単なる事実の表示にすぎないものですから、著作権すら発生しないものです。
仮に見出しの一部に創造性があるものがあって、著作権が認められる場合があったとしても、少なくともリンク文字として、タイトルのみの引用は、ニュースソースの表現として、著作権32条の「引用」にあたり、この意味でも著作権法違反の余地はありません。
Q.ディープリンク自体は違法でしょうか。
A.これも同様に違法の余地はありません。
検索エンジンはすべて違法とも言うのでしょうか?
転載終わり。
で、結局、世の中にはいろんな考え方があるわけだから、自分で考えろ、と。責任の所在を明確にすれば何をやってもいいわけじゃないけど。
言いたいことをいうためだけでなく、責任の所在を曖昧にできるのが匿名性。
だから2chみたいな匿名BBSがブームになる。匿名で書き込んでいるにも関わらず伏せ字や当て字、半角カタカナをネットで使うのは、もとはといえば検索エンジンから逃れるための理由。信頼性を見抜く目さえあれば、情報量は間違いなく日本一である。公と個を使い分ける。匿名にすることで表現の呪縛が説けるなら、観る方にとってはそのほうがいいのは事実。
実名をあげる事は勇気が居るし気恥ずかしいのはわかる。匿名やペンネームで表現の幅がひろがるのならそのほうがいい。誰が書いたのかより何が書いてあるかの方が重要なことがほとんどだ。誰が書いたのかを知りたがるのは責任転嫁だ。情報を選別するリスクは自分で背負えばいい。
そういうわけで、この先プライヴェートwebはより匿名性の濃いものへと変化していくのだろう。
ふと、真夜中に、別れた恋人の名前を検索してみる。
そんな人たちの気持ちもわからなくもないけど。