1998.11.7(010)号

俺達の舟は動かぬ霧の中を共に手綱を解いて


監督不在のため2週間の休養を得たジョッピンカル札幌だが、このたび熊沢@レバンが新監督に指名された。

1965年の12月5日エジンバラ生まれ。理屈派として名高い戦術はキック&ラッシュのイングランドスタイル。退職金と失業手当で一時的に潤っている事と、プレゼンに負けるのが得意で時間を持て余している事が、経済的&時間的余裕が必要とされるジョッピンカル監督への選考の理由である。
側面としては、乗っている車より高い投資をして、映像編集に取り込むためのMac機材一式を購入したのだが、肝心の編集ソフトは買っていない、という打算的な一面も垣間見せている。(はげましのウィルス感染添付ファイル付きメールやメール爆弾の宛先はこちらへ!)
さっそく熊沢新監督の段取りで11月7日、土曜日、午前10時、今季最終のオープンフィールドとなる対学生選抜の試合が急遽決まった。
折しもその日は朝からの。北海道のこの季節のこんな天気、表で遊ぶなんて常識人には考えられない天候である。それでも大英帝国出身を自称する熊沢新監督にしてみれば「故郷エジンバラでは日常茶飯事の事」
しかし案の定、集まったジョッピンカルメンバーは7人!仕事で来られなかったメンバーはともかく、当日天候判断で自主的に辞退したメンバーを責めることはできない、こんな日に来たメンバーが常軌を逸しているのだ。初陣を白星を狙うどころかメンバーさえ集められなかったのだ。(TT)
一方、いきなり呼び出された、学生選抜、なんと雨の中タクシーまで使って11人が集まった。若さゆえの真面目さが裏目に出たようだ。

本来、FIFA規定により3-0の没収試合になるところだが、このまま帰るわけに行かないこともあり特別ルールで試合は始まった。試合内容は文字通り泥試合、ジョッピンカルゴール前にできた大きな水たまりが何度も学生選抜のシュートを止めた。G−PANの2ゴールでなんとか同点に追いつくも最後は積極的に上がってきた学生選抜のGKがシュートを決めるというFIFA歴史上前代未聞の勝ち越しゴールで3-2とジョッピンカルを下した。

今季は何度となく呼びつけられた美専F・Cこと学生選抜だが、彼らも厳しい就職戦線のまっただ中にいる。映像業界では実力者揃いのジョッピンカルメンバーによる就職斡旋が求められるべきなのだが、これに対してフロント側は「それなら、取引先相手に役満を振り込む藤川@ニューエッジのように、負けてくれても良いじゃないか」という炎の打算的意見も出ている。
 
ロイター発・共同通信

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