10/19(005)号

シュートはパスのように(byジーコ)

10月17日、せまるインターコンチネンタルカップ優勝に向けての最終調整が行われた。初めて使用するグラウンドは報道陣シャットアウトの非公開練習のため、街外れの手稲下水処理場グラウンドだ。「川沿いをずっと真っ直ぐ突き当たりまで走って左」という「だらしなくて気が弱い金城武」(by遠藤みさ)NANBU@テレビハウスの道案内が信じられなくなってくる頃、そのイングランドスタイルのスタジアムに到着、今期最高の25人のメンバーが次々に集結した。

今季初めてOZ@フリーカメラマンが参加、いきなりアップを開始して幽霊部員でない存在をアピールしたのは軽い驚きだが、勝手に揃いのユニフォームを作ってきて合流した遠山@テレビハウスはベテランのしたたかさをアピールした。
 

そもそもインターコンチネンタルカップ戦の連携確認の為の紅白戦予定だったこの日の練習だったが、2週間前の仮を貸しにとばかりに、おなじみ学生選抜チームが乱入、急遽ジョッピンカルはAチームとBチームに分かれ3チームによる総当たり戦を決行することになった。

まずは、対クロアチアメンバー中心によるAチーム。序盤パスミスが目立ちシュートらしいシュートもなく前半終了、ハーフごとの交代と勘違いしたのか煙草を吹かしている間に後半開始にはジョッピンカルフィールドには9人しかいない始末、案の定、学生選抜に先制された。しかし後半終了間際コーナーキックから2回目の新人、今野@テレビハウスのヘディングゴールで同点、貴重な勝ち点1をものにした。
続いて、対ジャマイカメンバー中心のBチーム。サイド攻撃は苦手だが、中央突破と行ってらっしゃいカウンターが持ち味だ。学生選抜は2試合続けての試合となったが「若いんだから休み無しでやれ!」と頭脳的戦略を強制、果敢にゴールを攻めた。Bチームは序盤に先制されたもの直後にUEDA@道映の通好みな左足シュートで同点、またもや学生選抜に入れられるもTAKAKI@モーニングの一回空振りのシュートフェイントを使った頭脳的キックで同点。前半2-2で折り返し好ゲームを予感させた。しかし後半途中、遅れてきたG-PAN@モーニングとTETSU@モーニングをいきなり投入しバランスを崩したのと図に乗ったところを叩かれ4-2で学生選抜に突き放された。
 

残るAチームとBチームの紅白戦は今期最高ファールチャージの多い試合だった。双方、決定期のシュートミスが多いのが今後の課題だ。「強烈なキックより、シュートはパスのように」と神様ジーコは言った「なぜならゴールキーパーに怪我をさせるのが目的ではなく、ゴールを決めるためだからだ」と。

 

なお大変な事態が起こった。予定では来るインターコンチネンタルカップで全勝優勝を目指し(すなわち3勝)今季の対戦成績を7勝7敗の5分にしようと目論んでいた遠藤ジョッピンカル監督代行だが、今回の1敗1引き分けで星勘定が合わなくなった、全勝しても7勝8敗1分けとなるのだ。この緊急事態を重く見たフロントは2位以内とはいわず優勝を絶対条件とした。もちろん優勝できない場合は監督更迭である。後任は理屈派で名高い前映像記録、熊沢洋男の名前があがっている。

インターコンチネンタルカップに望む遠藤ジョッピンカル監督代行の懐にはおそらく、辞表願いと未払いの立替金の領収書が潜むだろう。
 

写真は、コンサドールズに対抗すべく、半ば強制的に結成された「ドールズ」この日、初出勤となった篠田@テレビハウスは、試合に乱入しかけた暴走サポーターを阻止。早くも任務を全うした

 
ロイター発・共同通信

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