2001.5.5(051)号
希望を抱き、恐怖に震え、畏怖にうたれる。究極の歓喜があり、耐えがたい絶望がある。サッカーという冒険には、人間のあらゆる感情が凝縮され、すべての営みが投影される。だから、刻まれた記憶は決して色褪せない。

国境を越えて- 2001 新チーム発足発表。

    私はフットボールに踊らされているのではない。フットボールに酔っているのだ。
    私はワインに踊らされているが、味に酔ってはいない。

今期、新しいチームを二つ同時に発足させる。
ジョッピンカルU-23ジョッピンカル1969だ。

冬のオフシーズンは、草サッカー界のマーケットが動き出す。
ジョッピンカルの今期戦力外通告は無しだが、昨年の得点王、No9:ソウが海外移籍したための戦力補強は必至である。

5月4日、ジョッピンカルでは珍しく対外試合でない興業が行われた。
冬の間に入団希望のオファーをくれた奇特な方々が、雪解けを待って一同に集まったのだ。
ジョッピンカル新札幌には厳しい書類選考も水着審査もない。メールでオファーをくれ、自力でサッカー場にたどり着き、なおかつ自腹で13000円払えるものだけが、オレンジのジャージを身にまとうことができるのだ。


この日、様々な国籍はもちろん、経験や年齢、性別、性癖、支持政党、宗教の壁を越えて、新しく参加したメンバーたち。

さっそくビブスをつけたセレクションチームとレギュラーメンバーとのテストマッチが行われた。

セレクションチームは初対面同士の上、年齢差もひとまわり以上、さらにGKデコッパチというハンデにも関わらず、果敢な攻撃で前半あっという間に2点を先制。これではどちらが本体か解らない。
体裁上、まずいと感じた榎木津代表は急遽、新札幌のテストマッチ用フォーメーションをマジモードに変更。ロスタイムを違法に延長してなんとか2-2の同点でかろうじて面目約序に成功。

続けて、チームを再編成。23歳以下のチームと年長チームに分けてのテストマッチが行われた。
本家ジョッピンカルメンバーのヘルプ組も多いことで年長チームの平均年齢は異様に高く、最年少は、お前は絶対に違うと全員に罵倒されながらも自らを20代だと言い張る、No77:タケ。
普通のチームなら中盤を我がもの顔で支配できるはずのタケも、このチームでは年齢的には一番の若造。最終ラインの一番端っこ、という心外な扱いを受けた。

さてゲームの内容は、ハンディをつけるために年長チームは、ひとり多い12人。さらに、GKに今度はぎんぞーを無理矢理投入。それでも予想通り、23歳以下のチームの優位。
違法なジャッジでオフサイドを見逃したゴールと、缶ビールを飲みながらの余裕こきまくりGKぎんぞーが、コーナーキックに上がりまくっていたところをカウンターで一点を追加したが、結局2-3で終了。
ジョッピンカルの冠をかぶせるのは申し訳ない運動量とスピードで23歳以下のチームが存在感をアピールした。


さて、そういう事で、昨年発足したジョッピンカル新札幌も登録メンバー上、30人を越える大所帯となった。

いつもこんなに集まるわけでないとしても、集まったメンバーがみんな試合に参加できるというモットーが信条故、出場時間の枠が狭まれられるのは避けられない。
現に発足当初ヘルプしてくれた本家メンバーには出場を控えてもらっている現状だが、これを期に、新しいチームを二つ同時に発足させる。それが、ジョッピンカルU-23とジョッピンカル1969だ。

ジョッピンカル U-23(アンダー23)は、その名の通り、23才以下のセレクションチーム。
参加資格は、じょっぴんメンバー(すでに本家には該当者無し?)の23歳以下のメンバー。
ただし、23才以上のオーバーエイジ枠を3人まで適用する。

一方、ジョッピンカル1969(ナインティーン・シックスティナイン)は、生年月日が1969年以上のメンバーによるチーム。現時点では32歳以上の親父たちによるしたたかなベテランチームだ。
実質、本家札幌との合同チームになるだろう。こちらもオーバー(アンダー)エイジ枠を3人まで適用。
対戦相手のブッキングも年齢をふまえたチームを考慮する。

これからの試合予定で順次、振り分けていく予定ではあるが、あくまでもこれら2チームは参加メンバーの出場優先順位だ。
オーバーエイジ枠適応を生かして、都合にあわせてこれまで同様、ようやく黒字転換してきた500円会費徴収に協力して欲しい。

そして当然、ジョッピンカル新札幌、フル代表が存在する。
なにも技術、スピード、運動量に長けてるメンバーがフル代表にセレクションされる訳ではない。そもそもセレクションしたところで当日まで誰が来るのか解らないのが草サッカーの醍醐味だ。

追って今期は、フロント陣、ホペイロ用具係、バス運転手から看護婦さんまで、徹底的に構造改革する所存だ。あわせて1年遅れている新札幌メンバー一覧表もアップする。
公式発表を待って欲しい。


追記:GW2連戦の結果。

新札幌オープンゲーム開幕戦

4月29日(祝・日)10:00-13:00 屯田西公園
GWSボンバー 1
(1-1)
1 ジョッピンカル新札幌
(0-0)
得点:ロベルト
    2001年オープンゲーム開幕戦。No9:ソウの海外移籍の穴を埋めるべくオフシーズンに大幅な(多数のサッカー経験者とそれを上回る未経験者)補強が行われた。多数の新メンバーの初顔合わせにフロントはとまどい、たまたま公園に遊びに来ていただけの一般人まで投入する始末。
    長いトンネル(工事)を抜けて帰ってきたtoto高額当選ストライカーNo18:ファントムの復帰と騙されて連れてこられ続けながらついに不良在庫のユニ(サイズでかすぎ)を買わされたNo8:ロベルトの正規加入は明るい材料。
    後半は、ついに平均年齢16才、高校生ユースチームを投入。本家札幌からのヘルプメンバーの出番を無くした活躍を見せた。
    メンバー半数が初顔合わせの中で、無敵艦隊GWSに対してのドローはまずまずの結果。正規GK、相川とデコッパチの双方とも幸運にも不参加だったため、安定した守備を見せた。

札幌オープンゲーム開幕戦

5月3日(祝・木)13:00-16:00 つどーむ
ペルージン 5
(1-2)
6 ジョッピンカル札幌
(4-4)
得点:キン、田井中(2)、相川、タケ、つぶやき
    大同ほくさんソフテック(現エアウォーター)を母体にするペルージンとの伝統の一戦は前評判通りに拮抗した低次元の争いが繰り広げられた。予想された定員割れも新札幌のヘルプメンバーに助けられ互角の争い。
    この日、年長順フォーメーションによりツートップを組んだ相川、奥田の見事なコンビネーションゴールは、記憶に深く刻まれるであろう。
    最後はペルージン側のご子息、小学生を2名 を現地でスカウトして投入。小学生のシュートチャンスを奪ってゴールした決勝点のつぶやきのゴールは両軍あげてのブーイングだった。

あ、ちなみに海外移籍したはずのソウ、来週、バケーションで帰国するってさ。

ロイタ一発・共同通信

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