2000.5.21(043)号
希望を抱き、恐怖に震え、畏怖にうたれる。究極の歓喜があり、耐えがたい絶望がある。サッカーという冒険には、人間のあらゆる感情が凝縮され、すべての営みが投影される。だから、刻まれた記憶は決して色褪せない。

ファイナリストの条件 - 速報!とんでん杯

    その時、屯田西公園グラウンドは静まりかえり一瞬の緊張を待った。
    これを決めれば優勝、という場面で決勝のPK戦、10人目のキッカーは榎木津。
    慎重にボールをセットする振りをして、そっと土を盛り上げてティーアップする。ホイッスルが鳴らされ、助走をはじめるアズーリの10番の後ろ姿。瞬間、誰もが結末を予想できた。
    昔、テレビで見たことがある場面。

ぐらしゃす!格闘技への愛はあるか!

5月20日、故ジャンボ鶴田を忍ぶ「とんでん杯」が屯田西公園で開催された。
グループAは、ジョッピンカル新札幌こと略してJPCアンダーグラウンド&ニコ(仮名)、大地蹴玉団ことTERRA FC、そしてFCアシスの3チーム。
続いて午後の部グループBは、本家ジョッピンカル札幌ジョニーウォーカーFCGWSボンバーの3チーム。
各チーム総当たりで勝ち点を競い、時間内引き分けの場合はPK戦にて決着をつけるという特別ルールだ。

グループAオープニングゲームは、TERRA FC対FCアシス。
ジョッピンカル札幌のような親父チームには圧倒的な力を魅せるTERRA FCもFCアシスの若い運動用に押しまくられていた。しかし一発のカウンターを
人間蒸気機関車ことTERRA FC No:8 噴火湾助三郎の力強い突破でものにして1−0で逃げ切った。

続いては、FCアシス対JPCアンダーグラウンド&ニコ(仮名)。
今期2試合目となるJPCアンダーグラウンド&ニコ(仮名)は、前半早くも1点を献上。そこで、後半、朝帰りの為ベンチから立とうとしなかった榎木津監督代行はシステムを
3トップに変更。これがずばり的中。なんとか1点を返し1-1のドローに持ち込んだ。 規定によりPK戦は残念ながら2−4で落としたが、次節への期待を持たせる内容だった。

ジョッピンカル札幌からレンタル選手として来てくれたデコッパチ@映像記録は「初めは意志の疎通が乱れていたが、後半になってどんどんコミュニケーションがとれるようになってきた。しかし俺さまが朝から来ているのに、今朝まで一緒に飲んでいた綾@アドビデオが来ていないとは何事だ!」と激しく語った。

続くTERRA FC対JPCアンダーグラウンド&ニコ(仮名)は、ジョッピンカル札幌に0−10で勝ったTERRAに対して、新型3−4−3のフォーメーションで夢のような互角の勝負。
先制を許すも、伝説を産むプータロー・シバタの2試合連続こぼれ玉押し込みゴールは、
非凡な運の強さをアピールした。加えてキンの追加点で逆転に成功。再び追いつかれるも、この日、3得点に絡んだJPCアンダーグラウンド&ニコ(仮名)のベルカンプ、キンが決勝のゴールをゴール右に叩き込んだ。
残り10分を切ったところでグループBのゲームに備えてやってきたジョッピンカル札幌
炎のキャプテン斉藤@モーニングを形振り構わず投入。猛反撃を守り、3-2で記念すべき初勝利をあげたのだ。

ここでグループAの全ての試合が終了、勝ち点、得失点差で並んだTERRA FCとJPCアンダーグラウンド&ニコ(仮名)の同点決勝PK戦が始まったが、勝負はなかなか決まらず、両チーム一進一退の末サドンデスに突入した。
これを決めれば勝ち、というところでデコッパチ、奥田、榎木津が
続けざまに外し、両チームキッカーを使い果たした後は、TERRA FC あねご@木村絵里子 、最後はスカート姿で観戦に来ていたおしの@テレビハウスまで投入するくらい延々と続いた。

両チーム1勝1敗ながら、得失点差は、JPCアンダーグラウンド&ニコが+1、TERRA FCが0、という誰かの引き算の間違いに延々と誰も気がつかなかったのだ。

続いて午後の部グループBは、初顔合わせジョニーウォーカーFC対本家ジョッピンカル札幌で始まった。
親父チーム対決は、0-1でジョニーウォーカーFCが勝利、続くジョッピンカル札幌対GWSボンバーも0-3でぼこぼこにされ、5-0でジョニーウォーカーFCに勝利したのGWSボンバーのグループリーグ優勝が順当に決まった。

各グループリーグのファイナリストは、トヨタカップやUEFAチャンピオンリーグのように本年中に、中立地での一発勝負の開催が予定されている。その為の準備としてJPCアンダーグラウンド&ニコ(仮名)は急遽、チームのてこ入れを開始した。
正式なユニフォームの発注である。何事もまず、
からだ。

ユニフォームデザインは最終コンペに突入している。関係各位はもちろん、関係の無い人、興味のある人、無い人いかんを問わず、是非、清き一票をいただきたい。

ユニフォームデザインは最終コンペ投票所はこちらです。

さようならジャンボ鶴田。

ロイタ一発・共同通信

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